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研究体制:オープンイノベーション

産学官が連携する革新的オープンイノベーション体制

本事業では、「スマートライフケア社会への変革を先導するものづくりオープンイノベーション拠点」として、参画する各研究機関の連携を加速させる、新たなプラットフォームを生み出し、これまで企業や大学だけでは実現できなかった、革新的なイノベーションを産学連携で創出することを目指しています。

参加研究拠点(2021年4月時点)

本事業に参画する研究機関は下記の項目に向けて、新たな多機関・産学官連携型アンダーワンルーフ拠点(ナノ医療イノベーションセンター(iCONM))において、物理的近接性を生かし、横断的に交流できる新たな研究体制づくりを協力して進めます。

  • ビジョンに基づく研究目標に向けて、各々が革新的なテーマ設定(バックキャスティング)
  • 医師や研究者、エンジニアの垣根を越えた技術融合を促進
  • オールジャパンでの要素技術の持ち寄り
  • ナノ医療の幅広い応用領域をカバーする臨床研究中核病院による早期実用化
  • 実証研究による医療・健康データからの研究に対するフィードバック
  • 新たなレギュレーションの発信(ナノ医薬領域:厚生労働省助成金)
  • 複合領域、産学官を横断するリーダー人材の育成

研究拠点 ナノ医療イノベーションセンター(iCONM)

羽田空港の対岸に位置するキングスカイフロント( 川崎市) にナノ医療イノベーションセンター(iCONM)が2015年に完成。多機関・産学官が入居する融合型研究の中核施設として、国内の大学・企業はもとより、海外との連携をさらに加速します。

敷地面積約8,000㎡、延べ床面積約10,000㎡の地上4階の施設には、クリーンルーム、合成実験室、生化学実験室、動物飼育室の他、微細加工設備やin vivo 共焦点顕微鏡などの最先端の解析装置を完備。

また、多くの研究者が集い交流する場として、オープンスペースや共有スペースを多用した、研究者間の緊密な連携を促進する設計を採用。オープンイノベーションを支える環境が整えられました。

ものづくりナノ医療イノベーションセンター(iCON)

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所属研究者(サブテーマ別)

サブテーマ1:難治がんを標的化し駆逐できるナノマシン

宮田完二郎
東京大学大学院
工学系研究科マテリアル工学専攻 教授

公益財団法人川崎市産業振興財団
ナノ医療イノベーションセンター 客員研究員

【専門】
次世代の治療薬として期待される核酸医薬の“体内動態から細胞内動態までをコントロールする”ナノマシンの開発

サブテーマ2:脳神経系疾患の革新的治療技術

安楽泰孝
東京大学大学院
工学系研究科バイオエンジニアリング専攻 特任准教授

公益財団法人川崎市産業振興財団
ナノ医療イノベーションセンター 主幹研究員

【専門】
効率的に血液脳関門を通過し、種々の薬剤を脳実質部の様々な細胞に送り分けることが可能なナノマシンの構築

サブテーマ3:運動感覚器機能を維持・再生するナノ再建術

位髙啓史
東京医科歯科大学
生体材料工学研究所 教授

公益財団法人川崎市産業振興財団
ナノ医療イノベーションセンター 主幹研究員

【専門】
整形外科専門医。遺伝子核酸デリバリーを中心としたDDS開発と運動感覚器治療への展開

サブテーマ4:採血不要の在宅がん診断システム

一木隆範
東京大学大学院
工学系研究科マテリアル工学専攻 教授

公益財団法人川崎市産業振興財団
ナノ医療イノベーションセンター 主幹研究員

【専門】
微細加工技術と異種材料集積デバイス工学を基盤として、高機能バイオデバイスの創製研究に従事

サブテーマ5:超低侵襲治療を実現する医薬-機器融合デバイス

西山伸宏
東京工業大学
科学技術創生研究院 化学生命科学研究所 教授

公益財団法人川崎市産業振興財団
ナノ医療イノベーションセンター 主幹研究員

【専門】
薬剤を患部に送達するナノマシンとMRIやアレイトランスデューサー等の医療機器の融合によるピンポイント診断・治療技術の開発

サブテーマ6:社会実装に向けた社会システム構築

安西智宏
公益財団法人川崎市産業振興財団
ナノ医療イノベーションセンター 統括補佐 兼 主幹研究員

【専門】
研究拠点のイノベーションマネジメント研究に従事しつつ、新ビジネスモデルの創出やベンチャーへの投資・育成に従事

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